朴念仁の戯言

弁膜症を経て

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ハチに教わったこと

庭の刈り込みをしていて、知らずにアシナガバチの巣を切り落としてしまったことがある。そのときは、怒ったアシナガバチに顔を3カ所も刺され卒倒しそうになった。 ハチの毒は、ショック症状を起こしたり死に至ることもあるので、注意は必要だ。だが、芋虫を…

最も健康だった薄幸の妹を思う

きょうだい3人のうち最も健康であった妹は、隣町の女学校を卒業すると、その町の委嘱で代用教員になった。やがて正教員の資格を取り、学校の評価も良く、生徒からも慕われる存在になった。 22歳の時、望まれてある男性と結婚したが、初めての子が心臓弁膜…

乗り越えたかったのかも

脳溢血で入院中は不思議な感覚だった。 出入り自由って状態だったな。 あっちの世界に。 生と死の境 「影のない光」というものにとても興味がある時期があってね。それがちょうど脳溢血で倒れる前だったんだよ。光って、影があるじゃん。チベット仏教の「死…

人間は死んでもまた生き続ける

仕合わせ人は、一人ではしあわせになれない。お互いに仕え(つかえ)合い、支え合ったときにしあわせという状態が訪れる。「幸せ」とは本来、「仕合わせ」と書く。 自分は善人だと思っている人は救われない「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」親鸞…

家業のパン作り手伝いたい

◆子としての責任 左足を切断してから「幻痛」との闘いが始まった。人は手足を急に失うと今まであった手足の幻覚に見舞われる。ないはずの手や足にかゆみを感じたり、痛みを感じたりするのだ。 先生に訊くと放っておけばいつの間にか消えるというのだが、待ち…

支えてくれた左足切断

◆新たな試練 1979(昭和54)年7月25日。23歳の誕生日。自宅に友人、知人、レストラン従業員を招いて誕生会を開き、みんなの前でゆっくり歩いて見せた。閉店後の秘密の特訓は、コックしか知らなかったので、その時のみんなの呆気にとられた顔は忘れられない。…

天国の父と話す孫うらやましい

娘が2人目の子を身ごもった時、父はすごく喜んで男の子を望んでいた。 娘の出産を楽しみにしていたのに、父はその誕生を見ることなく逝ってしまった。孫が生まれ、しばらくたって不思議なことが起こった。当時、1歳3ヵ月だった上の子が突然、部屋の隅を指差…

マイ・ハシしてますか

夕顔咲くうどん屋で 暮れ残る店先の夕顔を横目にうどん屋に入ったら、八割がた埋まっていた店内の空気がほぐれずに何だかとげとげしていた。訳も分からずテレビの前のカウンターに座り、冷やしたぬきうどんを注文する。店員はこわばった顔に苦笑いを浮べてい…

自国の食文化 大切に継承

◆外国の若者から学ぶ ある日、何となくテレビを見ていたら、イベント会場で、若い女性に料理をしてもらうコーナーが流れ出た。びっくり仰天、あきれて言葉が出なかった。 生のアジの名前を聞かれて「サンマ~?」「イワシ~?」だ。そして、ヒントでアジの開…

幸せ望み 別れ告げる

かなわぬ恋(ベトナム) 雨が菩提樹の葉を打つなか、彼は傘もささずに一人ベンチに座っていた。「男の人にしては細い肩」にバンは近寄って傘を差し出した。「ありがとう。でも、いいよ」。優しい目。どこか寂しげにも見えた。「特別な何かを持った人と思った…

粗衣粗食の日本人 支える

◆梅干しは万能薬 「白地に赤く 日の丸染めて」とくれば「ああ うつくしい 日本の旗は」と続くのが唱歌「日の丸の旗」だが、私はどうしても「ああ おいしいな 日本の弁当は」と歌いたくなってしまう。 街で日の丸を目にすると、私は反射的に四角い弁当箱に詰…

1が並ぶ「レピュニット数」

算数のこころ ?はどうなる? 1×1=1 11×11=121 111×111=12321 1111×1111=1234321 11111×11111= ? 53×11=5▢3=583 76×11=7▢6= ? 1、11、111のように1が並ぶ自然数を「レピュニット数…

心を動かされた辻井さんの一言

盲目のピア二スト辻井さんが国際大会でチャンピオンに輝き、凱旋帰国した。 マスコミからの取材で「夢はかなったと思いますが、ほかに何か、かなえてもらえるなら」の質問に「一度でいいから、一瞬でいいから、母の顔が見たい」と答えていた。 この言葉に感…

足のマッサージが効果的

◆私の健康法 人間は誰でも年を取るもの。体は確かに年とともに衰えていくが、年を取ったら取ったで、謙虚に受け入れた方がいい。齢(よわい)を重ねることは、恥ずべきことではない。若く見られたいという気持ちは分かるが、見た目ではなく、真の健康が一番…

地方独特の山の料理が好き

◆山の食卓 地方の里山を歩くと、私を知っている登山者から「こんな低い山も歩くんですね」と言われることが多いが、私の好きな道は、何といっても山の中の自然道なのだ。そして、その地方独特の山ならではの料理がたまらなく好きだ。 友人に誘われて会津駒ヶ…