朴念仁の戯言

弁膜症を経て

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

センター試験以前

大学入試にまつわる不快な記憶が消えたのは、厄年の前にパニック障害やうつ病を患い、死なないでいるだけで精いっぱいの底つき体験を経たあたりからだ。要するに、底上げの価値観のもとでは生きのびられなくなり、ただ生きて在ることの大事さが身にしみた時…

からだの声に耳傾けて

年を重ねて あきらめ上手に 親しい付き合いの人たちが、このところ続いて大病をしている。仕事が忙しすぎたとか、長年の連れ合いの介護で、自分のからだを顧みる暇がなかったために病気の発見が遅れた人もいる。気にかかっているが何もできない。みんな60…

楽屋で聞いた いまわの〝喝〟

◆母の最期私は、母の龍千代が大好きだった。15歳で娘歌舞伎の世界に飛び込んだ母は、とても厳しく、そして優しい人だった。私が4、5歳の時、当時流行したインフルエンザで40度の熱にうなされ、ほとんど意識がなくなってしまった時があった。医者が「す…