朴念仁の戯言

弁膜症を経て

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「文章を書く」苦しみ

つぶやき太陽は音をたてずに昇る。夜明けを久しぶりに体感した。それは想像以上の濃いオレンジ色を放っていた。冬の地上にあるすべてのものを、つめたい闇からすくい取り、力を与えてくれる。古代の人々が太陽を崇めたことにうなずける。最近、人や動物を描…

母の後ろ姿

50年以上経った今も、忘れられない母の後ろ姿、それは、私が修道院に入って数ヶ月後、初めての面会が応接間で許された後、1人で門を出て帰っていった時の母の後ろ姿です。 30歳で修道院に入った時、母はすでに70代の半ばで、1人で出掛けると、時に方…

動物愛にあふれた情熱の人

世界的なフラメンコダンサーで本県出身の長嶺ヤス子。私は彼女を「やっこ」と呼び、家族も仲良くさせてもらっているが、個性的な人といって彼女の右に出る者はいない。本人には誠に悪いが、普段の生活では理解不能な人間。やっこは私より2歳ぐらい下、ほぼ同…

仏様のような生き方

「蓄えも年金も少なく、皆さんとお付き合いすることはもうできません。暖かい土地へ移り、妻と静かに暮らします」。そんなあいさつ状を出し、親しい人にも転居先を告げずに姿を消した男性がいた。20数年前のことだ。直前まで、東京で学ぶ会津出身者のための…

子の教育は親の責任(日本人の美学)

節目の躾 桃栗3年、柿8年、梨の大ばか16年。この言葉は誰に教えられたわけでもないのに今も頭の中に残っています。地域によって表現は異なるようで、作家の山本周五郎さんは梨ではなく「梅の木18年」と書いています。桃栗は3年目から実をつけ、柿は8年目から…

不食という生き方⑥

家族には、思うほど深いつながりはない 家族や血縁にこだわる必要もありません。私たちの本質が、元はたった一つの魂であることが理解できれば、この意味がすぐわかると思います。もちろん親から生まれる以上、その人物のDNAを受け継いでいることは否定しま…

不食という生き方⑤

男女の垣根を超えると豊かになる 私は「男女」についても、こだわりがなくなりました。生まれ持った肉体上の性別はあっても、こうすべき、こうしなきゃいけないという強迫観念が、自分の中から消えました。女性性が強い時代になると先述したのも、女性が男性…

不食という生き方④

歩く(走る)ことで不調は解消される ※(走る)は朴念仁の追記 事務所に相談に来られる方に中には、不調や病気の原因が「運動不足」によるものである方が割といらっしゃいます。まったく歩けないならまだしも、普通に生活しているのに心身が不調だというケー…

不食という生き方③

おたがいに譲ればすべて解決する 最近は、弁護士会から講演を依頼されることもあります。そこでよく言われるのが「あなたの考え方には正直驚きましたが、実は私も興味があります」という感想です。弁護士というのは、依頼人の利益や権利を守るために仕事をし…

不食という生き方②

どんな存在であれ、つながっている 争うというのは「善悪のラベル貼り」です。自分は正しく、相手は間違っている。それをどんな方法を用いて明白にするか? 係争はその最もたるものです。相手を非難することで一方的な立場を得ると、一時的に高揚します。自…

不食という生き方①

年末、久しぶりにアマゾンで本を数冊購入した。パソコンの画面には消費者の購買欲を煽るように、注文した本に関連する本が次から次へと紹介される。その中にあった本を、行く予定がなかった図書館で偶々見つけ、借りた。数時間で読める文量だ。その内容は、…