朴念仁の戯言

弁膜症を経て

作法

白鵬のあがき

意識して行っていようが、取組前の控えから土俵に上がっての所作が礼法のように一番整っている力士は白鵬だろう。横綱の風格が漂う。だが、勝ちに徹した取組は時に汚い。 今日、手負いの御嶽海に、よもや張り手やかち上げはないだろうと見ていたが、意に反し…

内で習いが外で出る ②

それは、私が15の年の正月だったと記憶しております。私が家のご不浄から出て参りますと、そこにお義父さんが立っていました。そして私に、 「妻吉(つまきち)、お前、今年いくつになった?」 「私(わて)、15になりました」 「ふうん15にな、15の娘がご不…

子の教育は親の責任(日本人の美学)

節目の躾 桃栗3年、柿8年、梨の大ばか16年。この言葉は誰に教えられたわけでもないのに今も頭の中に残っています。地域によって表現は異なるようで、作家の山本周五郎さんは梨ではなく「梅の木18年」と書いています。桃栗は3年目から実をつけ、柿は8年目から…

思いやり込める上書き

『日本人の美学12』時と場所 いつどこで、どのようにのし(熨斗)袋を使うのか。のし袋は思いがけないところで必要になってきます。「のし袋の上書きは御祝、寸志、御霊前の三つだけ知っていれば恥をかくことはない」と発言した人がいてびっくりしたという…