朴念仁の戯言

弁膜症を経て

世界の、人類の変わり目に

間もなく今年が終わる。

感慨深く振り返りもするが、時間の概念なぞ人間が考えたもので今年も来年もない。

今しかない。

今あるだけ。       

その連続の最中に何もかにもが存在している。

 

日常の無常さを、コロナで全世界の人類が否が応でも共有させられた一年。

社会変革の起点であった東日本大震災から9年間も無駄にやり過ごした日本。

暗殺を黙認し、殺し合い、領地争いを繰り広げる各国。

コロナ禍を、愚かな人類への託宣と受け止める。

 

終息後、今を生きる人々が世界が信奉するデジタル全体主義を打破し、道徳的行動規範を実践する企業が世界を席巻し、地球に害なす鉱物資源採掘や経済優先の社会機構を改め、人間も地球生命体の一つとして歩み始めることを願う。 

世界の、人類の変わり目に。

 

※ドイツの哲学者マルクス・ガブリエルさんの言葉に刺激を受けて記す。