朴念仁の戯言

弁膜症を経て

大転換の世にぴったんこ

昨晩、家事を終え、一息ついてテレビを見ていたら大口を開けた俳優らが何かを頬張っていた。

路線バスの運行時間帯に前もって決められた、評判の飲食店を廻り切れるかどうかの内容らしい。

男どもに混じって紅一点、三十路の女が次から次へとラーメン、ステーキに喰らいつく。

喰えば出る。

その量に比例して。

女の顔に糞が重なる。

満足そうなその顔は「私はこれだけの量の大便を排泄します」と公言しているようなもの。

羞恥心はないらしい。

良心的に解釈すれば「あなたと私は同じ人間ですよ」との親近感の表れか。

胸糞悪くなりチャンネルを変えた。

それにしても、よくもまあこのご時世に、相も変わらずこんな番組を垂れ流しているものかと、視聴者が馬鹿なのか、はたまたテレビ局やスポンサーが視聴者を馬鹿にして制作しているのか。

恐らくはどちらも馬鹿を承知でやっているのだろう。

これを平和と言ってしまえばその価値は下がる。

爛熟期を過ぎた腐敗期、退廃の世。

ネット社会に押し込まれ、いよいよテレビ制作も陽極まりて陰と成すか。

大転換の世。