朴念仁の戯言

弁膜症を経て

感服する思い

生きてこそ生きてこそ咲く老いの花   佐藤良子

川柳三日坊主主宰・県川柳連盟副会長の佐藤良子先生の作品です。
私事になりますが、昨年4月にがんの手術、それから半年間抗がん剤治療での入退院生活を送りました。
その際いただいた見舞状に添えられた句です。「わが心の川柳」そのものです。

先生は80代で2年続きの大けがをしました。にもかかわらず同じ年の三日坊主記念大会には杖も突かずに登場し、「えっうそっ」。5年たった今でも感服する思いです。

川柳が老いの歯止めの処方箋     良子
弱音吐く場所に「立ち入り禁止令」  良子
寂しさを噛んでなお噛む老いの坂   良子

ことあるごとに人生の示唆をいただき、尊敬の念は深くなるばかりです。
同じ道の先達に見習う方がいることは幸せです。と言って先生のパワーにはほど遠い限りですが。

亡娘も我もひとつ宇宙に棲む命    良子
諦観と言う人生の知恵がある     良子

※いわき番傘植田川柳会長の篠原房子さん(平成31年1月20日地元紙「わが心の川柳」より)

 

下手な川柳を一首。

溢れ出る己(おの)が貪欲厠(かわや)にて   朴念仁