朴念仁の戯言

弁膜症を経て

骨髄移植し20年 名も知らぬ恩人

21年前、白血病の完治を目指し骨髄移植を望み、骨髄バンクに患者登録した。
その後、ドナーが見つかり骨髄の提供を受け、移植し成功した。
今、私があるのはあなたがいたから。
もし、あなたがいなければ私はいないかもしれない。
見ず知らずの私のために、自らの体を痛め、骨髄を提供してくれた命の恩人。
会って感謝の思いを伝えたいが、制度上許されない。
健康体になってからその思いを詞に込め、元阿呆鳥の菊池章夫さんに曲を付けてもらった。
曲名は「見えないあなたにありがとう」。
詞の一節を紹介したい。

「一時は絶望の淵を歩き 光が遠のく不安の中で
 生きることの何故考えていた
 そんな俺だったけど 
 見知らぬあなたの骨髄を得て 今日こうして生きている
 俺にできること
 今を精一杯生きること あなたのために
 見知らぬあなたの限りなく 深いやさしさに報いるために
 愛を伝えたい
 愛の形に触れたから 生かされたから」

移植し20年・・・「あなたがいたから」私の人生は続きます。

※矢祭町の青砥安彦さん59歳(平成29年12月6日地元紙掲載)