朴念仁の戯言

弁膜症を経て

仏教

僧侶、新たな姿を求めて

福祉と仏教「寝ている間に仏さんに迎えに来てもらう。それで、あんたにおまいりしてもえたら、ええな」90歳を超えた女性の言葉に、真宗大谷派僧侶の三浦紀夫(49)は大きくうなずいた。「うれしいな。わが人生に悔いなしや」年齢を感じさせない張りのある声…

滅相

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えてかつ結びて、久しくとゞまりたる例なし」 『方丈記』冒頭の有名な一文である。生じたものは必ず変化し滅びるものである。しかしながら自己中心的に生き、果てしない…

金輪際

「もう金輪際あなたの顔は見たくない」面と向かって言われた人は多くないかもしれない。いや、もはや使われることがなくなった言葉かもしれない。今なら「絶対に見たくない」「何があっても見たくない」と言うところか。 この「金輪際」、古いインドの世界観…

覚悟

最近の日本にはよく分からないことが多過ぎる。酩酊会見の大臣もそうであるが、ものの考えに取り留めがなく、緊張感もなく、浮ついている。この国の行く末が案じられる。書店には「経済が、絆が、国が壊れていく。ついに覚悟を決める時が来た」という宣伝文…

無縁

「無縁社会」という言葉で最近よくに耳にするようになった「無縁」。地縁や血縁が希薄になり、「孤独死」する人が多くなった現代日本の大きな問題として取り上げられている。「無縁死」という言い方まで出てきた。 すでに「無縁墓」や「無縁仏」という言葉も…