朴念仁の戯言

弁膜症を経て

痛みも喜びも分かち合う

「経済とは本来、共に生き死にを分かち合う仲間が幸せに生きる条件を整えるもの」

「相互扶助や再分配の経済をつくり直し、皆で痛みも喜びも分かち合える社会を取り戻さなくてはいけない」

※「欲望の経済を終わらせる」の著者・井出栄策さん

 

昨年、母と叔母を実家の火災で亡くした著者。

「僕は母子家庭で、母40歳の子。叔母が結婚を諦めて働き、二人が歯を食いしばって育ててくれた。東京の大学にも行けたし、人を疑うより信じられた」

その原点が、弱者を生まない社会を志す信念となっている。

「僕がまともな生き方をしないと、二人の命の価値を下げてしまいますからね」

 

今朝の地元紙に載っていた。

カネ・モノがなくても人として尊重され、地球生命体と調和して、何モノにも怯えることなく堂々と安心して暮らすことができる理想社会とはどんなものなのかと、そんなことを時折考えていた。

凡人であるが故、皆目見当が付かないでいた私に、井出さんは人類が本来目指すべき社会の糸口となるようなものを教えてくれた。