カレーライス
昨晩、うんこカレーを喰わされた。
父方の伯母が作った。
うんこカレーは丼ぶりに山のように盛られ、手にした時、その重さにたじろいだ。
丼ぶりを受け取った私を、伯母の甥や姪なのか、それとも孫なのかよく分からないが、何人もの子どもたちが取り巻いていた。
特別なうんこカレーの提供を伯母の好意と受け止めた私は覚悟を決めた。
畳の上に胡坐を組み、子どもたちが見守る中、山盛りのうんこカレーにスプーンを突っ込み、一気に口に放り込んだ。
「うっ、やっぱりうんこ」
もうこれ以上のないくらいの渋面を作ってすぐに吐き出し、食べたそうにしていた近くの子どもたちに丼ぶりを突き返した。
口中はうんこの臭いで充満し、おえっおえっとえずき苦しんだ。
どれほどの臭いが口中に残っているのかと、掌に息を少しずつ吐き出して臭いを嗅いでいると、そのままの顔の表情で目が覚めた。
昨日の昼めしと、一昨日の晩めしがカレーだった。
そのカレーはまだたんまりと鍋を満たしている。