朴念仁の戯言

弁膜症を経て

自然環境の保全 最優先に考えて

ラジオで予算委員会の中継放送を聞いていた。
東京五輪のカヌー競技場が葛西臨海公園に建設されることを知った。
ここは東京随一の野鳥の宝庫で、多様な生態系が形成されている。
質疑を聞きながら、沖縄の基地問題での辺野古埋め立てが思い浮かんだ。
埋め立て計画地域の豊かな海には珊瑚が群生し、絶滅危惧類のジュゴンも生息するという。
これらはいずれも守るべき自然環境の破壊だが、どうも政治的な、そして経済的な活動が優先されているように思える。
これらの懸念に環境省はどう考えているのか見えない。
人間も自然の一員で地球は借り物だ。
いつまでも人間本位に自然を破壊し続けることはやめてほしい。
便利な生活やぜいたくな生き方を求め続けずに、もっと自然環境の保全を第一に考える方向に舵を切り変えるべきだと考える。
行政や世の中の流れを、ただ傍観するだけの自分がもどかしい。

会津若松市の松下俊彦さん(67)(平成26年2月13日地元紙掲載)