朴念仁の戯言

弁膜症を経て

入院時にいじめ 厚顔無恥に怒り

昨今では病院にもいじめが巣くっている。先日、ある病院に認知症の母の入院に付き添った。

4人部屋の4人目として入室した際、先に入院していた方にあいさつを忘れたことでも不快だったのか、認知症ゆえの母と私のいささか幼稚な会話をあげつらい、3人でひそひそ小声で嗤い者にしているのが露骨に聞こえてきた。それは一日では済まなかった。

忍耐も限界に達し、看護師詰め所に事情を説明し、部屋替えをしなければ即刻退院すると掛け合った。当日中に別室に移されたが、厚顔無恥の同室者たちは看護師にまだ何か文句を言っていた。

善悪の別も分からぬ、いい年齢のお年寄りたちは、自分は絶対に認知症にならぬと楽観しているようだが、いずれ山ほど周りに迷惑をかけることだろう。

学校、職場、地域などで今いじめられている方は、問題を声高に公にして千倍返しすべきだ。その母も、今はもういない。

福島市の中根次朗さん61歳(平成25年11月20日地元紙掲載)