朴念仁の戯言

弁膜症を経て

「保育園落ちた日本死ね」に想う

こういう言葉を吐かないと世論、国は動かないのか。

新聞でこの罵声の文字の羅列を見た時、発信者のヒステリックさが伝播し、胸糞悪くなった。

感情を吐き出したい事情はよく分かる。

事情は分かるが、ちょいと待てよ、と思う。

激情に任せた言葉が独り歩きし、こんな流れを招いたが、こんな醜悪な声を上げないとこの社会は振り向いてくれないのか。

 

「一億総活躍社会」なんてものは得々として原発事故の収束宣言をし、オリンピック誘致の際には汚染水はコントロールされていると臆面もなく発言した安倍お得意の美辞麗句と弁えていたが、そんな輩の言動であってもせめて貧困家庭、障碍者、引きこもり者、貧困高齢者の声なき声を吸い上げ、生命の危機に直面している人たちの救済に繋がってほしいと切に願う。

 

理不尽さはその辺にゴロゴロ転がっている。

廻りをよく見ろよ。

自己を起点にする限り、見えるのは自己に関する出来事ばかり。

 

今日は大震災が起こった日。

「今を生きている」

それだけで何と有り難いことか。