朴念仁の戯言

弁膜症を経て

取り留めもなく

昨日、母に宅配物がありました。
宅配物の段ボール箱には「落花生」の大きな文字が書かれてありました。
箱の中には落花生の菓子がたくさん入っていました。

母は、このことを早く私に知らせたかったのです。
私が仕事から帰って家に入るとすぐに、母は段ボール箱を両手に抱えて話し始めました。
私は段ボール箱を見た瞬間、誰が送ってくれたものか、ピンときました。
弟でした。
母、妹、私の喜びそうな顔を思い浮かべながら、ひとつひとつ菓子を選んでくれたに違いありません。
箱の中は弟の温かい心根であふれていました。

今日、母はこの菓子をテーブルに広げ、妹と私に「どれ食べる? これ食べる?」と言いながら試食を楽しんでいました。
「仏壇にも」
母はご先祖様にもお裾分けしました。

 

弟よ
我慢するな
弱音は吐いて吐いて吐き尽くせばいい
愚痴なんか何度でも何度でもこぼせばいい
何でもいいから話したいことがあったら、姉ちゃん、母ちゃん、俺に連絡よこすんだぞ
幸せは自分が決めると言うだろ
母ちゃんも姉ちゃんも俺も皆の幸せを祈っているよ

今日は母の誕生日です。