朴念仁の戯言

弁膜症を経て

魂は生きている 

先月の小学生からの投稿「仏壇から音が 私見守って」を読み、私も同じ体験をしたことを思い出しました。

私の母がまだ元気だった頃、私が冗談で、「お母さん、天国に行ったら私に何か示してくれない?」と言いました。
亡くなった人とコンタクトを取れるのだろうかと聞いてみたのです。
母は笑っていました。

その3年後、母は96歳で旅立ちました。

三日後の夜、誰もいない隣の部屋で「バサッ」と何かが落ちた音がして「何だろう」と見ると、棚の上に上げていた私の薬袋が落ちていたので、棚の奥に押し込めました。
すると、5分ぐらいたってまた「バサッ」と落ちたのです。
今まで一度も落ちたことがないのに不思議だと思った瞬間、「ああ母だ。知らせているのだ」と思い、「お母さん、分かったよ、もういいよ。ありがとう」と言って戻りました。
その後落ちることはありませんでした。

姿はなくても魂は生きている、見守ってくれていると思い、母に心配かけないよう、一生懸命に生きることを誓ったのです。

いわき市の宇野マチ子さん71歳(平成30年7月19日地元紙掲載)