朴念仁の戯言

弁膜症を経て

人に優しくして恩返しをしたい

私には自分との約束があります。
それは「人に優しくする」ということです。
私は小さい頃、体が弱く入退院を繰り返していました。
幼稚園に行くことが難しかったため、友達と折り紙をしたり、ままごとをしたり、一緒に歌を歌ったりしたことがありません。
毎日退屈で、まるで色のない世界にいるような感じでした。
しかし、色のない世界をカラフルに彩ってくれたのが、病院保育士の人たちの優しさです。
いつも笑顔で語り掛け、折り紙もピアノも字の書き方も丁寧に教えてくれました。
だから私は何があっても人に優しくしようと決めたのです。
将来、私は人を支える仕事をしたいと考えています。
その根っこの部分には優しさが必要だと思います。
これからも自分との約束を守り、自分に正直に生きていきたいと思います。
そして夢をかなえ、必ず恩返しします。

福島県立若松商高3年の大内鈴音さん(平成30年4月24日地元紙掲載)