朴念仁の戯言

弁膜症を経て

宙を飛んだ! 不思議な事故

夢に現れた恩人に助けられたという投稿が1月に掲載された。
読んで、20年ほど前の真冬の朝、勤務先の駐車場で起きた、不思議な出来事を思い出した。
止めていた私の車に、同僚の車が路面凍結によるスリップで衝突したと聞き、駆け付けると、同僚にけがはなかったが、その車はかなり破損していた。
しかし、私の車は無傷だった。
自分の車の脇にいると、今度は別の同僚の車がスリップし、衝突してきた。
一瞬の出来事で避けることもできなかったが、気付くと私は、車の前方の地面に正座していた。
なぜかけがや苦痛もない。
私の車には傷一つ見当たらず、同僚も無事だったが、車の破損はひどいものだった。
同僚によるとぶつかる直前、私が宙を飛んだ!と言うのだが、私にはそのことも衝突時の記憶もなかった。
2台の車は、一体どこに衝突して、あんなに破損したのだろう。
いくら考えても訳が分からず、仕事が終わって、家に着くとすぐ、神棚と仏壇に合掌した。

喜多方市の加藤栄子さん63歳(平成29年3月8日地元紙掲載)