朴念仁の戯言

弁膜症を経て

突然の大地震 覚悟を決め生きる

連日、テレビに流れているニュージーランドの大地震の悲惨な映像を前にして「覚悟を決めて生きていかなければならないのか」と思いました。「自分が死ぬわけがない」「親族が死ぬわけがない」「地震がくるわけがない」と誰もがそう思っていたに違いありません。しかし、現に今、信じられないことが起きているのです。これが現実なのです。これまで考えもしなかった「覚悟」というものを身に付けなければならないような気がします。
日本は地震大国で、地震が起きる覚悟、死ぬ覚悟、飢える覚悟、と背筋が凍るような思いがします。毎日が生きているだけで奇跡的な幸せなのかもしれません。こたつに入ってテレビを見ているということを当たり前と思っていましたが、これさえも幸せな事なのです。
毎日、毎日、何げなく送ってきた生活が実は非常にもろくて、いつ壊れてもおかしくないのだという覚悟を胸に、一日をかみしめながら生きていこうと思いました。
いわき市の柴崎イチ子さん63歳(平成23年3月8日地元紙掲載)