朴念仁の戯言

弁膜症を経て

根無し草

20代から40代までは地に足着かぬ生き方だった。

今50代になって昔を振り返ると、ようやく大地に足が着き始めた、そんな風に思える。

植物は、母なる大地があって根を伸ばし、父なる太陽があって茎、葉、枝を伸ばす。

根無し草の私は、大地なる母、太陽なる母によってようやく根を伸ばすことができた。

 

十牛図によると人生の目的は3つあると言う。

自己究明(自分は何ものか)

生死解決(生きる死ぬとはどういうことか)

他者救済(利他の実践により他者の幸せが自分の幸せになる)

 

母の存在によって自己究明に至った。

病によって生死は解決した。

余生は、他者救済になる生き方を心がけ、大和(だいわ)の世界を描きたい。