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朴念仁の戯言

弁膜症を経て

尺蠖(せきかく)の屈するは

尺蠖之屈、以求信也 『易経

全体は「尺蠖の屈するは、以(もっ)て信(の)びんことを求むるなり」。尺蠖は、尺取り虫。信は伸と同じ意味で、のびる。
尺取り虫が体を曲げるのは、伸ばそうとしてのことである、との意。
尺取り虫が身を屈するのと同じく、人間も一時的に不遇であっても、それは将来に備えての準備なのだ、ということ。
もとの文では「竜蛇の蟄(かく)るるは、以て身を存するなり―竜や蛇が、冬蟄居(ちっきょ)するのは、身を守るためである。人も時には退いて後日に備えねばならぬ」と続いており、将来に備えることの大切さをいう言葉。
(監修は全国漢文教育学会長の石川忠久さん、本文は鶴見大教授の田口暢穂さん)
※平成21年2月27日地元朝刊掲載