朴念仁の戯言

弁膜症を経て

考えさせられる寿命の不思議さ

この十月に、妹が亡くなった。姉二人と実家の兄も二年前に亡くなっているので、きょうだい七人のうち健在なのは、私と末の妹だけとなった。
年齢、体調からいっても「この次は私の番かな」と思っていた。先日、ある人にその話をすると「死ぬのは病気でもなく、順番でもない。人間が死ぬのは寿命だからで、順番とか、病気とかまったく関係ないんだよ」と教えられた。
確かに考えてみれば、病気で休んでいる人よりも、元気だった人が先に逝ったことを、数え切れないほど見てきた。私も体が丈夫な方ではなく、生身の体は明日に何があっても不思議ではない。政治の世界も同じだ、と思う。

(無職・茨木周太郎さん77歳)平成20年12月1日地元新聞投稿