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朴念仁の戯言

弁膜症を経て

新聞投稿ボツ原稿③

表題「人生にイエス」

 

生きる意味は、と唐突に問われたら人はどう答えるだろう。

ナチス強制収容所から解放された心理学者のフランクルは次のように説明する。

「生きる意味とは自己が発するのではなく、人生が提起するものであり、私たちは常に人生から問われ、その都度、答えを出さなければならない存在にある。人生は有限、だからこそ充実させる意味が生まれる。人生が与えた環境や活動範囲の中で、今、どれほどの最善を尽くしているか。命を捨てることは唯一無二の、かけがえのない人生の問いを捨てることであり、それは何の問題解決にもならない」

私たちの国は年間三万人もの自殺者を生み出し、世界は利権、人種、宗教から生ずる紛争の連鎖を、今なお断ち切ることができない。

我欲の放擲によって自己以外のもう一人の自分(良心)を見つけ、いかなる苦難にあっても、人生にイエスと言える人間で世界が満たされるその日を、願ってやまない。 

※今回掲載するにあたり、原文一部変更。