朴念仁の戯言

弁膜症を経て

入院5日目①

平成17年11月11日、靄深し。

今日は、午後2時に心筋シンチの検査を行うため朝から絶食。昼食も検査後に。これで少しは身体も締まるか。

午前中、職場の同僚S君が見舞いに来た。文庫本二冊置いていった。一冊の書名は忘れたが、あとの一冊は三島由紀夫の『葉隠』。

心筋シンチ検査後の午後4時、担当医師K氏の説明を母、妹の三人で聞く。

「初診時の検査では、逆流している血量がどの程度か、レベルで言えば中程度と予想していたが、心筋シンチで診たら軽度ぐらい(レベル2)だね。心臓の状態は一般的な同年代と比べても良いくらい。心筋に異常もない。人工弁の手術も当面必要なし。ただ若いから、今後、20年、30年先を見越してカテーテル検査をやりましょう。15日の9時からね。先天的か後天的か分からないが、おそらく、僧帽弁の腱索が伸びきって閉じた弁が左心房まで行き過ぎて逆流しているんじゃないか」====

 

●心筋シンチ、次参照。http://www.ncgm.go.jp/sogoannai/housyasen/kakuigaku/inspect/scinti_03.html

●血液逆流レベル(僧帽弁の場合、K医師の説明から)

 レベル1.左心室から左心房に逆流はほとんど見られない。

 レベル2.左心房に20〜30%の逆流あり。

 レベル3.左心室と左心房の血量が同程度(50%の逆流)。

 レベル4.左心室への逆流が多い。