2013-08-16 入院2日目 平成17年11月8日、曇りのち雨。 5時過ぎに目を覚ます。 心音が気になる。 階下に降りて病院の駐車場で体操をする。 風が冷たい。 良寛さんの、〈あるがままを受け入れる〉生き方を思う。 淡々と、うろたえず、騒がず、おびえずに生きようではないか。 10時、エコー検査のあと24時間心電図を計測するホルター心電図を取り付ける。 エコー検査時、時折、心音がスピーカーを通して流されると、ぐちゅぐちゅ、ぐちゅぐちゅと、嫌に不気味な音が聞こえた。これが血液の逆流を示す音なのだろう。 その日は、乙川優三郎の『ゆすらうめ』と、堀江敏幸の『熊の敷石』を読んだ。