朴念仁の戯言

弁膜症を経て

2019-03-02から1日間の記事一覧

真実の一字 ⑩

翌(あく)る朝いつものように、私のために一時間早く来られた先生は相変わらずにこやかに座につかれましたが、どこか厳かなお声で、「どうや、昨日の答えはできた?」「わかりませぬ、いくら考えましてもわかりませぬが、先生はお手々で筆をお持ちになって…