朴念仁の戯言

弁膜症を経て

2018-03-27から1日間の記事一覧

老いの孤独 №27

1991(平成3)年の冬、私と母はこたつで、テレビの中の戦争を見ていた。湾岸戦争が始まってからというもの、現地からの情報がリアルタイムで流されてくる。「見たくない」と、母は言った。「大事なニュースだから」と、私は無視して見続けた。その夜だった。…