朴念仁の戯言

弁膜症を経て

2017-02-09から1日間の記事一覧

土踏まず

芥川賞に決まって 暑い夜だった。受賞の知らせを受けたときにその暑さで眩暈(めまい)し、電話を持つ手も震えた。日本に来て21年、人生の約半分の歳月がこの海に包まれた国の風に吹かれていった。しかしその瞬間、風のように跡形もなく消え去ったはずの歳月…